今回は、次世代型の冷暖房システムをご紹介いたします。
当社は、株式会社マクニカが提供する幅射式冷暖房機(ふくしゃしきれいだんぼうき)の北陸地区代理店です。
輻射式冷暖房システムは、輻射(放射)エネルギーの移動原理を使って作られています。
輻射とは、赤外線や可視光線を含む電磁波によって起こる、2つの物体間のエネルギー移動のことです。
そのため、 2つの物体間に熱を伝える媒体が存在しない真空中であっても熱移動が生じます。
この輻射熱はモノや人に直接作用することができるため、エネルギー効率が高く、同規模全館空調方式と比較し、ランニングコストを大幅に低減します。
『輻射冷暖房(ふくしゃれいだんぼう)』とは、熱輻射を利用して、空間の冷房・暖房をすることです。
『熱輻射(熱放射)』とは、物体から熱エネルギーが電磁波として放出される現象のことで、『対流』や『熱伝導』と並ぶ熱の伝わり方の一つです。
暖房だけの機能であれば、古くからある暖炉や囲炉裏といった熱源を設置するタイプの暖房がありましたが、冷房効果も得られることが輻射冷暖房の特徴です。
この輻射の原理を利用した冷暖房器具を輻射冷暖房器具といい、快適性や省エネ性で優れるなどの多くのメリットから、最近普及され始めています。
従来のエアコンが人工的な風を送りだすことにより冷暖房するのに対し、
輻射式冷暖房は熱源機器を基に風を媒介せず、人体や物を直接冷暖房するシステムです。
現在空調設備のない建物への導入がしやすいのが特徴で、注目されています。
■パネルを設置するだけ
■大がかりな空調設備の工事が不要
■最近では学校や体育館や公民館などへの導入が進んでいる
体育館や学校など、広いスペース、高さがある為に、なかなか冷暖房が効かない施設に対しては、非常に有効な冷暖房機です。
オールアルミニウム設計のパネルを使った高効率の輻射式冷暖房システムで、「無風」「無音」「温度ムラ」のない快適な空間を作り出せます。デザイン性にも優れ、さまざまな空間にご利用いただけます。
輻射式冷暖房システムにはさらに多くのメリットがあります。
①完全無風・無音空間
冷温水機を使った完全無風・無音の空間を作り出します。
無風で埃を巻き上げないため、新鮮な空気を保つことができます。
②さまざまな空間対応が可能
ホテル、事務所、学校、公民館からアリーナまでの大空間に対応します。
輻射式の熱伝導のため、室内の上下垂直方向の温度ムラを抑制し、無風で快適な空間にすることができます。
【暖房時】
物体に直接伝播するため、空間を温度ムラなく暖めることができます。
暖かな熱が足元にも直接届くため、全身がポカポカします。
【冷房時】
パネルを冷やすことで輻射エネルギーを吸収し、部屋全体を冷やすことができます。
気温よりも2~3℃低く感じ、トンネルや鍾乳洞に入ったような感覚になります。
③省エネ性
一般空調に比べ、冷温水ヒートポンプユニットを使うため、稼働によるエネルギー消費のピーク(デマンド)を抑える特長があります。電気エネルギーの需給においても、送電網の負荷低減に貢献します。
また室内機は無動力のため、搬送エネルギーも大幅に削減、デマンドを抑えることができます。
大空間の冷暖房は、大きなエネルギーを有する動力のエアコン等を採用しているケースが多い為、使用しない
期間でも動力契約の基本料金が大きなネックになっていると思います。
入替の時期に検討してみては如何でしょうか。
④メンテナンス性
室内機の寿命が30年と長く、設備更新費の大幅な削減が可能です。
冷温水タイプの場合、従来の空調と比較すると室内に無動力のため、ファンやダクト内清掃、ボイラーメンテナンスなどが不要で、メンテナンス費用を抑えることができる構造となっています。
主なメンテナスは各輻射パネルの下に設置されるドレンパンの排水口部分の埃・ゴミを拭き取る程度の清掃で、手間を大幅に軽減できます。
⑤安全性
低温輻射(8℃~50℃程度)のため、触れた程度ではやけどすることもなく、お子様からお年寄りまで安心してお使いいただけます。
⑥災害時の備え
災害時に限られたエネルギーは大変重要です。 輻射式冷暖房システムは、小さな電力で大きな成果を生む優れた機器です。
輻射式冷暖房の導入は、世界14カ国、世界導入500拠点以上の実績があり、今日も安全に世界の室内環境をコントロールしています。
THEAR(シアー)は、軽量・高効率・多様なカラーバリエーションで、さまざまな用途に対応します。
【日本での導入事例】
住宅・宿舎・ホテル・学校・体育館・公民館・音楽ホール・スタジオ・研究室・恒温室・工場・美術館・ワインセラー・ オフィス・住居病院・ICU・老健施設など
今回は、原始的だから地球にやさしい。次世代型の『幅射式冷暖房システム』についてご紹介いたしました。
富山県内でも導入できる施工会社は限られております。
様々な機器が存在し、各々素晴らしい特性があると思います。
その特性を生かしたエネルギーミックスのような組み合わせで、この商品が活躍できる場所で利用していただければと思っています。
今、学校を中心に空調工事が全国的に行われています。
限られた予算の中で、多くの空調機を導入します。そうすると、受電設備を大きくしなければならなかったりします。(イニシャルコスト・ランニングコスト共に上がります。)
『輻射式冷暖房システム』を採用することで、現在の設備で事足りるケースも出てきます。教室以外の共有スペースなど、第二・第三の選択肢として考えてもいいのではと思います。
興味がある方、詳しい話を聞きたいという方、まずはお気軽にお問合せください。